クローライトインクォーツ
更新日:7月26日
以前の館長日記でも書いたことがあるのですが、
私とクローライトインクォーツの出会いは、夢の中でした。

ある夜、夢の中に大きな水晶のような、氷のような透明な立方体が現れました。
「すごい、綺麗だな」と思って中を覗き込むと、その中には緑色の粒のようなものが入っていました。
よく見ると、その粒はゆっくりと動いています。
初めはふわふわと漂っていたのですが、やがて集まり始め、ぐるぐると渦を巻くように動き出しました。
とても印象的で、美しい夢でした。
目が覚めた後もその光景が忘れられず、「緑色 水晶」と検索してみたところ、クローライトインクォーツという存在にたどり着きました。
中でもガネーシュヒマール産のクローライトインクォーツは、夢の中で見たものにとても近く感じました。
そこからクローライトインクォーツの魅力に惹かれ、少しずつ集めるようになったのです。クローライトインクォーツは、水晶の成長途中に緑泥石(クローライト)が取り込まれたものです。
一見すると苔や植物が入っているようにも見えますが、実際には鉱物です。
ガネーシュヒマール産の水晶には、クローライトを含むものも見られます。
透明な結晶の中に緑色が広がる様子は、同じ水晶でもそれぞれ違った表情があり、見ていて飽きません。
クローライトインクォーツは、天然石の世界では浄化や癒やしの石として紹介されることがあります。
クローライトインクォーツを含むヒマラヤ水晶には、クローライトの他にもルチル、トルマリン、マイカなどの内包物が見られることがあります。
ヒマラヤ水晶の魅力は、透明感だけではないと私は思います。
過酷な環境で育った荒々しさ。
成長の過程で取り込まれたさまざまな鉱物。
時にはゴールデンヒーラーのように鉄分によって黄金色を帯びたり、赤みを帯びた結晶が見られたりすることもあります。
そうした内包物や色合いは、一見すると不純物のようにも見えるかもしれません。
しかし私は、それこそが天然石の面白さだと思っています。
透明な結晶の中に閉じ込められた鉱物は、小さな森や雲、あるいは宇宙のようにも見えます。
特にクローライトインクォーツは、まるで水晶の中に自然の風景を閉じ込めたような魅力があります。
私が夢の中で見た緑色の光景も、今思えばクローライトインクォーツとの出会いを予感していたのかもしれません。
だから今でも、クローライトインクォーツを見ると、あの夢を思い出します。
現在、当館ではヒマラヤ水晶をテーマにした「2026 Summer Collection」を開催中です。
クローライトインクォーツをはじめ、さまざまな内包物を持つヒマラヤ水晶も展示していますので、よろしければご覧ください。


